画像出典:【公式】A3!(エースリー)
「どっちの手に入ってるでしょう」
グリーンの髪に丸メガネ、爽やかで、大人で、落ち着いた雰囲気の春組新入団員「卯月千景(うつきちかげ)」。
とても器用で、特技はコインを使った手品。
春組の咲也とは、よくどっちの手にコインが入っているかを当てるコイン勝負をしています。
日中は、春組の「茅ヶ崎至」の会社の先輩として、商社マンをしている男性です。
カンパニー内でもみんなからすぐに慕われていて、このままうまくやっていけそう……と思ったのだけれど。
「忘れることなど許さない」
彼には、優しい表の顔の他に、別の顔があったんです!
本当の彼の姿とは!?卯月千景の本性に迫っていきます!
スーツが似合う商社マン・「A3!」の「卯月千景」春組加入!
新メンバーを探すこととなった春組。
新しく入るメンバーは、1人で部屋を使っている至と同室になることが決まっています(他のメンバーは2人で部屋を使っています)。
しかし至は、部屋を自分の「城」というほど自由に使っていて(主にゲームやゲームの配信)、他人に城を侵されるのを嫌がっていました。
そんな至に、綴が「そんなに嫌なら、同室になっても面倒くさくなさそうな人を見つけてくりゃいいじゃないですか」と提案します。
そこ重視で劇団員をスカウトしていいのか?と突っ込みを入れてしまいそうにもなりますが……。
新しい劇団員をどうするか悩んでいた至に、会社の先輩である卯月千景が「劇団員を探してるんだって?」と声を掛けてきました。
今まで観劇に来たことはありますが、劇団に興味があるようには見えない千景。
「まさか入団したいとか言わないですよね?」と聞くと「入団&入寮希望。」と返ってきます。
至は千景のまさかの返事に驚きつつも、先輩は海外出張が多いからアリかもしれないと考え、ある契約を結んで千景を受け入れることにしました。
はい、このスーツの並びを見てください!いい眺め~!!!
至の茶色でちょっと軟派なスーツと並んで、千景のスーツはグレーで、中にベストを着ていてカッチリとした印象です。
ちょっと上着脱いでベスト姿を見せて欲しい!
至より少し年上というのがスーツのデザインにも出ていますね。
至が24歳(ACT2時点)、千景は27歳で千景の方が3歳年上です。
スーツが好き、多いですよね。
私服、衣装、スーツとキャラクターのいろいろな服装を楽しめるのも、「A3!」のいいところだと思います!
「A3!」103号室の卯月千景と茅ヶ崎至が交わした契約とは?
千景が春組に加入して、至と同室の103号室で生活することとなりました。
稽古も進み、千景は持ち前の器用さで新人とは思えない演技をしますが、どこか気持ちが入っておらず薄っぺらい芝居になってしまいます。
監督が千景と2人で演技について話そうとしても、女嫌いである千景は他のメンバーには絶対に見せない冷たい態度を取ってしまうので、うまく相談もできません。
監督がどうしようか悩んでいると、咲也からも「人形と芝居をしているような気持ちになるんです」と言われてしまいます。
本当の意味で他のメンバーとアイコンタクトが出来ていなかったんですね。
そんな状況を打破するためには、もっと千景と親睦を深める必要があると春組は考え、過去にみんなで親睦を深めた「舞台の上で寝る」作戦をもう一度行おうとします。千景を誘うと、「わかったよ」と返事が。
しかし、集合時間に千景だけおらず、至にSNSのLIMEで「急な仕事が入った」と連絡が来たのでした。
さすがにすぐウソだと気づく春組。
どうして千景がウソをつくのか話していると、至が千景と同室になるにあたって交わした「契約」の話が出てきます。
一、 俺の寮内での自堕落な暮らしを外部に漏らさないこと。
二、 俺のゲームへの没頭を邪魔しないこと。
三、 俺の完璧な室内電気配線を乱さないこと。
四、 俺のゲーム機器及びPCの配置を動かさないこと。
五、 動画撮影中は入室禁止(主に平日夜十時から十二時)
綴「それ、部屋で過ごすの無理でしょ!」
確かに寮で生活すると思えば、自己中過ぎる契約……特に五番とか。至らしいけど。
もちろん、春組メンバーから非難轟々です。
この契約のせいで千景は寮に居づらく、メンバーとの距離が縮まらなかったのでしょうか。
至は、「そんな契約を結ばなくても、あの人って最初からこうするつもりだった気がする」と話します。
さらに、なんと千景は夜寮を出て早朝寮に帰り、朝ごはんを食べて会社に出社しているので、同室である至ですら一度も寝ている姿を見ていないと言うのです。
結局、どうして千景が寮に入寮したのかわからないまま、その日の夜は終わりました。
「卯月千景」と「御影密」2人は知り合い?
舞台の上で寝る作戦は失敗し、別の作戦を考えて千景と仲良くなろうとする春組でしたが、失敗して千景を怒らせてしまいました。
そこで、過去にもやった春組の家族設定エチュードで、千影に謝ることに。
シトロン「お義父さん、ごめんなさいだわヨ」
咲也「ごめんなさい、おじいちゃん!」
真澄「ごめんなさーい」
綴「ごめんなさい」
至「悪かったよ、親父」
千景「おじいちゃん……?」
なんと千景は、おじいちゃん設定!落ち着きがあるから??
千景は不満げに「せめて隣人のお兄さんとかにしてくれない?」と言いますが、そこで真澄が「同じ劇団にいる以上、アンタも家族だから。」と返します。
真澄がこんな発言をするなんて今までの彼からすればビックリですが、自身の家族との関係が解決するまでに、春組や劇団のみんなとの絆が強まったからのこの発言だったんでしょうね。
「家族」という言葉に戸惑う千景。「いつかそうなれたらいいね」とさらっと流してしまいます。
劇団ではたびたび「家族」という言葉が出てきますよね。
同じ屋根の下で生活しているということもあり、劇団員の関係を「家族」と捉えているみたいです。
第2部では、この「家族」という言葉がキーワードとなっています。
千景も、「家族」という言葉には過剰に反応していますね。
千景が中庭に出ると、そこには冬組の御影密がいました。
千景は元々知り合いであったかのように密に話しかけますが、密は黙ってばかり。
密は元々、記憶をなくして行き倒れていたところを監督に拾われて劇団員となったので、過去のことは自分の名前と「オーガスト」という誰かの名前らしきものしか覚えていないのです。
それにしてもヒールな顔になってますね、千景さん。
千景と密、2人はどんな関係だったのでしょうか。
第1部から謎が多かった密の過去も、千景の出現によってひも解かれていきそうです。
「A3!」卯月千景の本性とは?監督軟禁事件!
女嫌いと断言し、監督と2人きりになる時だけ、冷たい態度を取っていた千景からめずらしく2人で出かけようと誘われます。
監督が不思議に思いながらもついていくと、薬で眠らされ、気がつけば見覚えのない部屋に軟禁されてしまいました。
監督が、「春組の公演があるから稽古に行かないと!」と開放してもらえないか頼みますが、事情があって軟禁しているので出来ないと断られてしまいます。
千景は監督を眠らせる前にわざと2人で出かけ、劇団員にその姿を目撃させておいて、連れ去ってからは海外出張に監督を連れていくというLIMEを送り、駆け落ちをしたように見せかける用意周到ぶりでした。
とうとう、あの爽やかな千景さんから、本性が見え始めてきたのです。
簡単に薬を盛ったり、軟禁したり、一般人に出来ることではないですよね。
千景はいったい何者なんでしょうか。
劇団をつぶす?!「卯月千景」は本当に芝居に未練はないのか
千景は密に「復讐」するために、彼の大切な場所となっているMANKAIカンパニーをつぶすと言います。
監督が「もしかして密さんの過去についてなにか知ってるんですか」と尋ねると、千景と密はかつて同じ組織に所属していたが、密は組織を裏切り、一般人としてのうのうと暮らしている、それが許せないと言うのです。
MANKAIカンパニーに入った、本当の理由は「復讐」。
千景の大切な「家族」とはいったい誰なんでしょうか。
軟禁は食事もお風呂も着替えも与えられて不自由ない暮らしでしたが、監督は公演のことで頭がいっぱいでした。
春組第4回公演「エメラルドのペテン師」で千景は、主演のオズワルドに選ばれてすでに稽古も進めていましたが、公演のことは気にならないのでしょうか。
監督「また芝居がしたいって、全然思わないのかな……」
監督が「エメラルドのペテン師」のセリフの掛け合いをしませんか?と千景に持ちかけます。
千景は初めは断っていましたが、監督のしつこさに負けてついに1回だけ、かけ合いに付き合ってくれることに。
なんだかんだで千景は、甘いところがありますよね。
オーガストとディセンバーのあの日
密はすべての記憶を思い出すことで、自分の過去と向き合おうとしていました。
冬組の協力もあってすべての過去を思い出した密は、自分(ディセンバー)と千景(エイプリル)、オーガストがかつて一緒に暮らしていたことを思い出します。
アジトとして使っていた部屋の事も思い出し、その場所へ向かいました。
日本での潜入捜査をしていたあの日。
すんなりとデータを盗んでアジトへ帰ろうとしたとき、オーガストが銃弾を受けました。潜入計画自体が相手にばれていたようです。
「僕はもう助からない。一人で逃げるんだ、ディセンバー……」
「オーガストが助からないなら、オレもここで死ぬ」
オーガストが瞼を閉じる際、ペンダントに入れていた自害薬を飲もうとしたディセンバー。
しかし、そのペンダントに入っていた薬は、オーガストがすり替えた、一時的に記憶をなくす薬でした。
「組織にディセンバーとエイプリルを誘ったのは自分だから、何があっても2人を死なせたくなかった」と、オーガストは途切れ途切れに説明し、
「組織や僕のことを忘れて、新しい人生を……」
と言ったあと、最後の力を振り絞ってディセンバーを崖から海に突き落としました。
真実と新しい「家族」
密から真実を聞いた千景は、受け止めきれずに「嘘をつくな!」と詰め寄ります。
千景はずっと組織に言い含められて、密が裏切ってオーガストを罠にはめたと思っていたのです。
どうしても信じられない千景に、自分は裏切っていない証拠を見せるため、千景のもつペンダントの中の薬を飲むと言いました。
そんなことをすればまた記憶をなくして、劇団のみんなのことも忘れてしまいます。
それでも密は、「思い出は、また作ればいい。みんなは受け入れてくれる。」というのです。
劇団のみんなとの信頼関係がうかがえて涙が出そうになりますね。
密にとって、幼い時から同じ組織に所属して一緒に暮らしていたオーガストとエイプリル(千景)も、自分を受け入れてくれたMANKAIカンパニーのみんなも「家族」なんですね。
密は薬を飲もうとしますが、自害薬の特徴である甘い匂いがしないことから、千景が事実を認めることとなりました。
真実を知って「自分のしてきたことは何だったのか」と苦しむ千景に、密は「ずっと、独りにしてごめん。」と謝りました。
千景は「家族」が大切すぎたからこそ、「復讐」にこだわっていました。
本当の彼の本性は、爽やか笑顔の会社員でもなく、冷徹非道な組織のスパイでもなく、ただ「家族」を想う優しい青年だったのです。
千景のこの本当の姿、胸にくるものがありますね。
自分の家族である密より、組織の言い分を信じてしまったことへの罪悪感だってあるでしょう。
根が優しいからこそ、こんなにも傷つき動揺しているのです。
どうすればいいという問いかけに、密は「舞台に立って、芝居をしてほしい。」と答えます。
「オーガストが望んだように」
そうして、MANKAIカンパニーに帰ってきた、千景と監督。
千景は、今まで以上に自分の役に手てこずりながらも、初日の公演を終えました。
しかし、芝居がうまくいかないことや劇団を一度裏切った後悔や罪悪感から、1人で劇団を出ていこうとします。
それを追いかけて来たのは、春組リーダーの咲也でした。
咲也は、千景の得意な「コイン勝負」をしませんかと提案します。
勝てば、一つ願い事を聞いてほしい、と。
「はい、どっちの手に入ってるでしょう。」
いつも通り千景は握った両手を出しました。
「どっちの手にも入ってないと思います。」
「千景さんは、絶対に負けたくない勝負は、二分の一の確立なんかにしなさそうだなって……」
見事、正解した咲也。この勝負、芝居を通して千景を見てきたからこそ、勝てたのかもしれません。
初演を終えた千景は自分の芝居で、劇団の評価に傷がつくことを気にしていたんですね。
ついこの前までは劇団をつぶそうとまでしていたのに、千景の心境の変化がわかります。
「千景さんは変わりました」
一番天然で、純粋で、何も知らないように見える咲也ですが、実はすごく人を見ています。
こういうところがリーダーって感じでいいですよね。
咲也は千景の本性を見抜いていた上で、「オレたちに出来ることはありませんか?オレたちじゃ力になれませんか?」と問いかけます。
「なんでキミたちがそんな風に思う必要がある。」
「だってオレたち家族じゃないですか。」
そう、春組やMANKAIカンパニーのみんなは、千景を家族としてもう受け入れているのです。
そう言う千景に、咲也はコイン勝負に勝利して得た権利で、「舞台の上で一生に寝ましょう!」とお願いするのでした。
舞台の上に2組の布団を敷いて寝転がる2人。自然と本音が溢れます。
咲也は、演劇を始めた理由を千景に話し始めました。
幼い頃に両親を亡くし、親戚の家を転々として居場所がなかった咲也。
舞台に立って役を演じた時、劇の中に入ることで自分の居場所があると感じました。
今はMANKAIカンパニーに入って、舞台の上だけじゃなくて劇団の中に居場所を見つけることができたと話すと、千景は「お前も、同じか……」とつぶやきます。
咲也もまた、「家族」という言葉に強い想い入れがあったのです。
その後、咲也との話に心許した千景は、いつのまにか眠ってしまっていました。
次の日の朝、朝稽古をしに来た春組が寝ている2人を見つけて布団にもぐりこみ、無事春組全員で舞台の上で寝ることができたのです。
どうですか!「家族」が大切な千景さん、素敵じゃないですか?
組織の時の大切な「家族」、そして新しい人生・新しい「家族」。
「A3!」って家族のお話が多いんですよね。その度に何回も泣かされているわけですが。
そして、春組のスチル!
ずっと人と一緒に眠れないと言っていた千景が、こんなに人が周りにいても起きないで寝てるなんて!
これまでの緊張の糸が溶けたというか、咲也の言葉で安心したんでしょうね。自分の居場所はここにあるって。
【まとめ】「A3!」卯月千景の本性とは
卯月千景。昼間はスーツが似合う爽やかエリートサラリーマン、夜は組織のスパイ。
その本性は、「家族」を心から大切にする、ひとりの優しい青年でした。
MANKAIカンパニーで、新しい人生を新しい家族とともに踏み出した千景を、これからも見守っていきましょう!