「名探偵コナン」の服部平次が工藤新一を好きすぎる件について考察してみた

公式サイト:「名探偵コナン」原作公式サイト|小学館

「名探偵コナン」は1996年からテレビアニメが放送されて、毎年劇場版映画も公開されているほどの国民的人気少年漫画です。

そして、その中に登場する服部平次というキャラクターが、「主人公・工藤新一のことが好きすぎる」とファンの間では有名な話なのですが、どうしてそう言われてしまうのでしょうか?

その理由について、いろいろと考察してみることにします!

「名探偵コナン」の服部平次とは

服部平次のプロフィールです。

  • 年齢:17歳
  • 職業:高校二年生
  • 出身地:大阪
  • 部活:剣道部

服部平次は、根っからの大阪人でコテコテの大阪弁を話す浪速の高校生探偵。

東京で有名な工藤新一とは同い年で、「西の服部、東の工藤」と並び称されるほどの推理力の持ち主です。

初期から登場していますが、今でも登場回数がとても多く準レギュラーで、公式の人気投票でも上位にランクインするなど、登場人物の中でも人気の高いキャラクターだということがよくわかりますね。

 

服部平次が工藤新一を好きすぎると言われてしまう理由

服部平次が初登場する回では、事件を推理する際に真犯人の巧みな罠にハマってしまった平次に代わって、元の姿に戻った新一が事件を解決します。

そして、新一に負けたことを悔しがった平次は、新一に説教のようなものをされるわけなのですが…。

おそらくここで、「工藤病」(工藤を好きすぎる病気)にかかってしまったのではないかと思われます。

服部が人並み以上に工藤を好きすぎるんじゃないかと思われる理由にはいくつかありますが、一つ一つ考察してみました。

 

1.一番最初にコナンの正体を見破った

連載・アニメ放送ともに20周年を突破している今では、何人かがコナンの正体に気付いています。

ですが「名探偵コナン」の数多く登場する人物の中で、一番最初に江戸川コナンの正体が工藤新一だと見破った人物こそ、服部平次なのです。

しかも、ただ見破っただけでなく、登場二回目(コナンに出会ったのも二回目)にして正体に気付き、それを迷うことなくすぐに本人に告げました。

バレるまでの期間も、気付かれてから直接言われてしまうまでの期間も、全てにおいて最速という記念すべき記録の持ち主です。

これも、並々ならぬ新一への愛(?)が芽生え始めていたからだと思われますね!

 

2.ところ構わず「工藤」と連呼・「せやかて工藤」も口癖

コナンでいる時の新一は、周りに正体を隠している身ですよね。

それなのにも関わらず、平次はところ構わず堂々と「工藤」と話しかけたり、新一がいない場でも名前を出してしまうのです。

普通の会話や、平次の心の中でのセリフにも「工藤」が含まれていることが多く、その連呼っぷりはもはや彼の口癖が「工藤」だと言っても過言ではありません。

公式からネタにされたこともあります。

人前で話す時には「ボウズ」や「コナンくん」と呼ぶことも一応あるにはあるのですが、やはり慣れないのか工藤と呼ぶ方がしっくりきているのか、「工藤」と呼んだ回数の方が圧倒的に多いですね。

ただ「工藤」と連呼するだけにとどまらず、様々な言葉の語尾に「工藤」が付きます。

一番有名なのはもちろん「せやかて工藤」なのですが、この他にもさまざまな工藤呼びが存在するので、ご紹介しましょう。

  • おい工藤
  • なあ工藤
  • それより工藤
  • なんでや工藤
  • 待てや工藤
  • 行け工藤
  • 急げ工藤
  • どないしてん工藤
  • もろたで工藤
  • ところで工藤
  • どこ行くねん工藤
  • なんやて工藤
  • せやけど工藤

もう十分、工藤と連呼しすぎなのがわかりますよね?(笑)

ですが、これは彼が言った「工藤」のほんの一部なのです。

書いているだけの私でさえ、もうすでに「工藤」という文字を見すぎて頭がこんがらがってきています。

普通の人からすれば「そこで名前は呼ばなくてもいいんじゃない?」と思ってしまうようなところにも、もれなく「工藤」が付いてきます。

あまりにも彼が「工藤」と連呼してしまうので、それが原因でコナンの正体がバレそうになったこともありました。

それも一度だけではありません。何度もあります。

本人には悪気はないのですが…ちょっぴり迷惑ですね。

バレそうになった時の言い訳も苦し紛れなものが多いので、きっと嘘が苦手なんでしょう。

新一からすれば周囲に正体がバレることは死活問題なのでやめてほしいでしょうが、彼が嘘をつけない素直な性格だと知っているので許してしまうのかもしれません。

まあこんなに「工藤、工藤」と連呼するので、「服部は工藤が好きすぎる」と噂されてしまうわけですね。

 

3.工藤のためならどこへでも行ってしまう

異常に名前を連呼してしまうだけでなく、彼は工藤のためならばどこへでも行ってしまいます。

初登場の際もコナンたちの元へ訪ねてきたのですが、その理由はずばり「世間で自分と比較されている工藤新一に会えると思ったから」でした。

出会ったことのない工藤に会えると思ったからと、大阪からわざわざ東京に行ってしまうのもどうかと思うのですが、それだけではありません。

他の約束や誘いを断ったり、時には忘れてしまったりもしながら、新一のもとへ何度も駆けつけています。

新一に調べものを頼まれた場合も同じで、学校にいる時に電話で頼みごとをされた際には、意気揚々と早退してしまいました(笑)

すごい愛を感じますよね!

 

4.和葉に対してよりもデレデレしている

服部平次といえば、幼なじみの遠山和葉ですよね。

一緒にいることも多いですし、近年ではいい雰囲気になることも増えてきていて、二人はいわゆる公式カップルです。

和葉に対しての平次は、なかなか素直になれずよく喧嘩になってしまうのですが、新一に対してはまるで正反対の言動を取っているんですよ。

  • 「工藤に会えるかもしれんと思たからや」
  • 「そやろそやろ、オレとお前は似た者同士!知らん間に巡り合うてしまうんや!」
  • 「オレはお前に会いとーて呼んだんや」
  • 「何が何でも工藤…お前のとこに」

これは全て、新一に対してのセリフです(笑)

本人は恥ずかしがる様子もなく平然と発言してしまっていますが、文面だけ見ればまるで恋人に言うようなセリフですよね…。

新一のことを心配しすぎて、和葉との約束を完全に忘れて東京へ駆けつけたこともあります。

平次が「和葉」と名前を呼んだ回数よりも、「工藤」と呼んだ回数の方が圧倒的に多く、「そらオレが工藤の大親友やからに決まっとるやろ」と自慢げに周囲に話す様子からも、工藤のことが好きすぎるのは明らかですね。

 

5.工藤に変装したこともあるほど工藤好き

実は平次は、新一に変装したことが二回あります。

一回目は蘭に正体がバレそうになっていることを知り、何とかしてあげたいと考えた平次は、自分で顔を白く塗って髪型を似せただけのバレバレな変装でみんなの前に颯爽と登場。

本人はいたって真剣だったのですが、残念ながらすぐにバレました。

二回目は新一に頼まれたので変装することになったのですが、その時は変装のプロである新一のお母さんの協力も得たおかげで完璧になりきり、バレることもありませんでした。

二回出会っただけの新一の論理の組み立て方などからコナンの正体を見破った平次のことですから、新一の細かい動作や癖なども熟知しているのでしょうね。

しかし、遠い大阪からかけつけてまで変装して助けてあげるなんて、「工藤が好き!」という思いからの行動としか思えません。

ちなみにですが、新一が平次に変装したことも一度だけあります。この2人、もう両想いでもいいんじゃないでしょうか。

 

【まとめ】もはや工藤病!服部平次の工藤好きは止まらない!

ファンから度々、「末期の工藤病患者」と笑われてしまうほど工藤好きな平次。

面白いので、ネタにされてしまうのもよくわかります。

でも、新一といくら同い年で同じ高校生探偵という共通点があり性格も合うとはいえ、生まれも育ちも学校も遠く離れた相手のことを「大親友」と言い、その友達のことをこれほどまでに考えて心から心配して、新一のよき理解者となっている平次はものすごく「いいやつ」だと私は思うのです。

本名で名前を連呼されてしまうので困ることも多いでしょうが、きっと新一もそんな「いいやつ」な平次のことを頼りにしているに違いありません。いつまでも仲良しな2人でいてほしいですね!